多人数でギャザをすることが多く、また各々のカードプールに歴然とした差が生じている場合、必然的に発生するフォーマット、それがEDHである。

これはカジュアルプレイヤーもガチプレイヤーもそれぞれの構築力を発揮することができるまさに理想的なフォーマットだ。

多人数戦でやることの多い私もそのフォーマットに足を踏み入れた。

まず初めに組んだのは始祖ドラゴンの末裔。

すぐに飽きた。

次に組んだのはガドックビート。

やっぱり飽きた。

要因としては環境に土地単が生息していることによる生物の殴打の弱さだった。
ならば土地を徹底的に攻めてやろう、あのカードで。

とさらに組んだのがギトゥのジョイラコンボだった。

世界火を打ちたいだけのデッキと称されたそれは、今まで1時間かかることもあったEDHの時間を縮めることに成功した。が、その反面相手のトップデッキから出てきたラノエルが3人を倒すという奇妙な状況も作り出した。

そして世界火禁止とともにこのデッキは押入れへとしまわれていった。

仕方なくガドックビートを使う日々。しかしデッキはばれているので相手もクリーチャーよりの構成にして抑制力が低くなってしまっている。そして何より楽しくない。

それは何故か。

私は考えた。

否、

考えるまでも無い。





ドローが足りないからだ。






閃きは行動を生み、それは速度となった。

組んだのはあざみドローコンボデッキ。毎ターン沢山ドローが出来るとともに無限マナから相手もドローさせることによりみんな幸せに終ることができる。

そう信じていた。

信じようとした。

しかし実際に向けられたまなざしはソリティアを始めた空気の読めないバカ野朗を見る、蔑みの視線だった。

戦慄が走った。そしてそれはまたも閃きを放った。




そうだ、自分だけがドローをしてはだめなのだ。

皆でDraw(引く)出来るからこそDraw(引き分け)になれるのだ。
そうしてやっと、僕らは平等になれるのだ。

走る震えを押さえることは出来なかった。

しかしこれは、これから始まる苦難の一歩でしかない。

それでもこの閃きこそが、世界を変える一筋の光であったことを疑うことも出来なかった。





皆でDraw。このテーマを持てば、デッキを決めるの早かった。最早同時と言ってもいい。



ご存知ターボフォグ。



トレイリア語で平等の意味をもつ(適当)そのデッキを使うことが決まった。

そして自ずと色も決まっていく。

青・緑・白の三色だ。
白はわからないが青と緑はほしい。

なのでその色にそったジェネラルを探した。候補はすぐに3つ見つかった。

Angus Mackenzie (アンガス・マッケンジィ)
(緑)(白)(青)
人間(Human)・クレリック(Cleric)
(緑)(白)(青),(T):このターンに与えられるすべての戦闘ダメージを軽減する。この能力は、戦闘ダメージ・ステップより前にのみ起動できる。

P/T 2/2



トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest
(1)(緑)(青)
伝説のクリーチャー — エルフ(Elf)・ならず者(Rogue)
いずれかのクリーチャーがあなたの対戦相手の1人に戦闘ダメージを与えるたび、それのコントローラーはカードを1枚引いてもよい。

P/T 2/2




魂の歌姫ルビニア/Rubinia Soulsinger
(2)(緑)(白)(青)
伝説のクリーチャー — フェアリー(Faerie)
あなたは、あなたのアンタップ・ステップに魂の歌姫ルビニアをアンタップしないことを選んでもよい。

(T):クリーチャー1体を対象とする。あなたが魂の歌姫ルビニアをコントロールし、かつ魂の歌姫ルビニアがタップ状態である限り、そのコントロールを得る。

P/T 2/3


コンセプトで言えばアンガス一択。マッケンジィというのも素敵。しかし能力に3マナ。しかも対応できるのは1人だけという脆さもある。

政治力が試されるエドリックも面白い。

「オレ意外のプレイヤーにダメージ与えたら1枚引けるよ^^」

と一声掛けるだけでさながら毎ターン濃霧のような効果も得ることが出来るからだ。そして一度Drawの感覚を知ってしまったプレイヤーが、その縛りから抜け出すのは難しい。問題は白が無いこと。

面白そうなのはルビニア。相手の生物を奪うことで除去と召還を一挙に担える。ただ相手への依存が高いしなによりヘイトも高そうだ。


ガドックによってビート環境になったこともありやっぱりここはアンガス? ビート環境ならルビニアもあり……ただ勝ち手段にコンボを積んでる人もいるし。そこは他のカードで? 緑白土地買わなきゃか? ターボカードってどのくらいあるんだろ? 土地って何枚がいいのかな?



悩みは尽きない。



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